マスクのインフルエンザ感染予防効果と治療薬リレンザ

マスクでインフルエンザの感染予防ができるかどうかは、研究者によっても考え方が異なっています。一般的なマスクはフィルターの目がウイルスよりも遥かに大きいため、感染予防には役に立たないという考えもあります。ただ実際には、空気中に漂っているウイルスから感染することは少なく、患者のくしゃみや咳で飛び散った唾液の飛沫から感染することが多いと言われています。飛沫は普通のマスクでも十分に防げますから、特に患者が着用すれば、感染予防の効果があると考えられます。
また最近ではウイルスを90%以上防ぐというマスクも発売されています。このようなマスクはフィルターの目は細かいのですが、鼻や顎との間に隙間が開いていると意味がありません。全体が顔にぴったりとフィットするように装着し、脇から空気が漏れないようにする必要があります。正しく装着すると息苦しいのは我慢しなければなりません。
インフルエンザに感染してしまったら、現在では薬で治療することができます。リレンザは世界で初めて開発された治療薬で、A型とB型のインフルエンザウイルスの増殖を阻害する効果があります。後に開発されたタミフルは内服薬ですが、リレンザは粉末を鼻から吸入して使います。これは鼻や喉の粘膜に直接作用するため、即効性が期待できるというメリットがあります。ただし飲み薬に比べると、子どもや高齢者には使用が難しいという欠点もあります。またリレンザはインフルエンザ発症から48時間以内に使用することが推奨されています。なお予防用のリレンザは、原則として患者の同居人で、慢性呼吸器疾患や慢性心疾患などを患っている人、もしくは65歳以上の高齢者のみ処方を受けることができます。