インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザウイルス インフルエンザの症状は、急に高熱が出ることや筋肉痛、頭痛、関節痛などが全身に対して症状が現れるのが特徴といえるでしょう。潜伏期間はおよそ1日から3日ほどで、その後発症してだいたい10日前後で症状が治まるといわれています。
対して風邪の場合には、インフルエンザほど極端な症状はあまり出ません。比較的ゆるやかに症状が出始めるため、鼻水やくしゃみ、悪寒、咳、微熱から徐々に熱が上がり始めたりします。
またインフルエンザが流行する時期は、寒くなる11月頃から3月頃までです。風邪の場合には季節や時期に関係なく発症することが多いといわれています。
インフルエンザが発症してしまった後、症状を改善していくためには体内で増殖をしているインフルエンザウイルスを防ぐ必要があります。そのためインフルエンザを発症した場合には、すぐに病院で診察を受けて薬を処方してもらうほうがいいでしょう。風邪と勘違いして我慢したり市販の薬などで対応しようとすると、薬もほとんど効くこともなく回復が遅れてしまうでしょう。また高熱のため、体の倦怠感や食欲不振などにもなる場合が多いので、体調がおかしいと感じた場合には、すぐに病院で診てもらいましょう。
家族内でインフルエンザを発症した場合には、インフルエンザに他の家族が感染しないように注意しましょう。その他にも学校や仕事がある場合でも、他の人達に感染してしまうおそれがありますので、連絡を入れて自宅で療養することも大切です。無理に学校や会社などに行ってしまうと、集団的に感染する可能性がありますので、症状がしっかりと治まってから外出をしたり、通学、出社するようにしましょう。

リレンザはインフルエンザ何型に有効?

女医 リレンザはインフルエンザ治療においていち早く新しいメカニズムで効果を発揮する治療薬として市場に登場しました。その作用メカニズムはインフルエンザウイルスが持つノイラミニダーゼと呼ばれる酵素の機能を阻害することによるものであり、それによってインフルエンザウイルスに感染した細胞からウイルスが出ていけなくなります。そのため、新たな細胞にインフルエンザウイルスが感染して増殖するということを防止することができるようになります。
そして増殖できなくなったウイルスを免疫系の力で死滅させるというのがリレンザの効果です。こういったメカニズムであるため、リレンザが阻害できるノイラミニダーゼを持つインフルエンザウイルスに対して有効性を示します。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の三つの型がありますが、このうちA型とB型に対してリレンザは有効です。A型が主に季節性インフルエンザの病原ウイルスであり、同時期や他の時期にしばしば感染が確認されて問題になるのがB型です。C型は感染力が低いことからそれほど問題になることはなく、A型とB型の両方に有効なリレンザはほとんどのインフルエンザに対して有効であると期待できるものです。
しかし、気をつけなければならないは耐性ウイルスの出現です。A型やB型でノイラミニダーゼを持っていても、変異を起こすことによってリレンザが作用しにくいようなノイラミニダーゼに変化してしまうと効果が弱まっていってしまいます。リレンザによって治療を行っていると、その効果を受けにくい耐性ウイルスの方が増殖を起こしやすく、生き残ってしまいやすい状況ができます。そのため、治療を始めたら必ず完治するまで治療するということが耐性ウイルスの出現を防ぐために不可欠となっています。

タミフルとリレンザの違い

疑問 リレンザは粉末状の薬を吸引することで使用するものですが、リレンザと同様に一般的に使用されているインフルエンザ薬であるタミフルは錠剤の形で処方されています。ではどうしてリレンザは吸引で用いられ、タミフルは錠剤で用いられるのかというと、これはそれぞれの医薬品が効果を及ぼす仕組みが関係しているのです。
まずリレンザが吸引して用いるタイプである理由ですが、これはリレンザが「ウイルスが最も増殖しやすい気道の粘膜に機能して増殖を阻害する」という働きを有しているからです。薬を粉末状にして気道に届ければそれだけ効果的に機能してくれることになるのですから、わざわざ専用の吸引器を用意してまでこうした形にしているのです。
ではこれに対してタミフルはどうかというと、ウイルスの増殖を抑えるというところでは一緒ですが仕組みが少々異なります。タミフルの場合は気道など限定した場所に直接作用するのではなく、ウイルスそのものが増殖をするために必要な酵素の働きを阻害するという形でインフルエンザに対処をします。つまりリレンザのように、気道に対して限定的に医薬品成分を届けるのではなく、血液の流れに乗って全身の細胞に成分をいきわたらせることが必要となるのです。こうした違いがあるため、タミフルは錠剤で用いられるようになっています。
このようにみると「タミフルの方が全身に効果があるのでは」というように思う人もいるのですが、実際にはリレンザだから効果が薄いというようなことはありません。どちらも服用は発症後48時間以内であり、最も増殖しやすい気道に作用を及ぼすというのであればリレンザも同等以上の価値があります。むしろ脳などに成分が行くリスクが低い以上、タミフルよりも副作用は小さいとして考えることもできるでしょう。それぞれの医薬品には違いがありますから、その違いを理解したうえで選択することが重要です。

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